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【あなたの人生それで本当にいいの?】地域枠で医学部に入るメリット・デメリット

大学受験
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医学部には地域枠というものが存在します

「医学部に楽に入れるから」

とか

「高校の成績良かったから」

なんて理由で医学部に入るのはやめておいたほうがいいです

よく考えてください

医学生みと
医学生みと

地域枠はあなたの人生をずっと縛っていくものです

本当に地域枠を使って医学部に入ってしまっていいのでしょうか

地域枠を考えている人はこの記事を最後まで見ることをオススメします

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地域枠とは

学校によって地域枠の呼び方に多少なりとも変化はあるとして、ほとんどの大学には地域枠というものが存在します

国公立大学のみならず私立大学にも存在しています

その地域枠というのは、

卒後ある一定の期間その地域で働くことを出願条件に組み込んでいる入試方式です

多くの人が都会に憧れ、都会に移動していくのと同じで医者も卒業後に都会に進んで行ったりします

他には、地元とは違う県で医学部に通って地元に帰る

なんてパターンもあります

そのようにして、地方の医師不足が深刻になってしまったので地方の医師を確保するために平成30年の法改正で医療法第30条の23 第5号に基づいて地域枠を設定することが可能になりました

一口に地域枠といっても、その地域出身じゃないとダメとか奨学金を貸与するとか大学によって色々異なります

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地域枠のメリット

①一般入試よりも楽に入れる

地域枠には卒後ある一定の年数を地方で働かなければならないので一般入試よりも志願する人が少ないです

さらに、出願できる地域に限りがある場合も多いです

そのため人気が少なく一般入試よりも楽に入ることができます

また、地域が限られるということは学力の高いライバルが少ないということです

学力の高い関東の中高一貫校生を相手にしなくていいのはありがたいですね

さらに、浪人は1年目までなどを出願条件にするところも多いのでライバルはさらに減ります

医学生みと
医学生みと

僕の友達2人(2人とも違う大学)はセンター試験7割台で医学部に入れたっていってます

一般入試ならそんな点数で入れるなんて考えられません!

②奨学金

特別枠の入学者全員を対象として北海道医師養成確保修学資金(大学の入学料及び授業料に相当する額並びに月額12万円)が北海道から貸与されます

札幌医科大学

このように、地域枠では奨学金を貸与する大学も多いので、学費を抑えることができます

さらに指定の期間その地域で働くとお金を返済する必要がなくなることも多いです

この札幌医科大学の場合だと9年間働けば、

月12万円×12ヶ月×6年間=864万円

さらに入学金(28200円)や授業料分(535800×6年=3214800円)のお金も出るので全部で1千万くらいもらえることになります

医学生みと
医学生みと

月12万円というのは大学生のバイトでの収入でもかなり多いほうです

働かずに12万円もらえるのはありがたいことですね(貸与ですが...)

③マッチングに苦労しない

マッチングというのは卒後に初期研修先を選ぶシステムです

それにより日本全国の病院とマッチングを受けることができます

マッチングの結果によっては、どこの病院も受け入れてくれなくて2次募集を受けるなんて悲劇もあります

しかし、地域枠には卒後の進路が確約されているのでマッチングに苦労することはないと思います

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地域枠のデメリット

①縛りがある

医師不足の地域に何年間か行かないといけません

多くは9年間です

人気のない、いわゆる僻地に行かないといけないこともあるでしょう

さらに、年数が長いことがほとんどです

約9年間も卒後、その地域で過ごしていたら結婚をするかもしれないし、人間関係が心地いいものになったりして死ぬまでその地域にいるかもしれません

いやいやそんなことないでしょ

と思いましたよね

医者になって、卒後9年というのは(ストレートにいくと)30歳前後です。

そのような年では結婚などが十分考えられる年だし、ずっとその地域にいると愛着も湧きますよね

また、医局に入局すれば、さらに地域から離れ難くなりますよね

「卒後9年間働いてから、東京の方に行きたいなぁ」

と考えているなら地域枠はオススメしません

あなたはその地域に一生過ごす自信がありますか?

医学生みと
医学生みと

高校生に一生分の選択を迫られるのは酷なことです

本当に、骨を埋める覚悟がなければ地域枠はやめといた方がいいです

②地域枠から抜けるのが難しい

地域枠には縛りがあるとデメリットの①で紹介しました

するとこんな人が現れてきたのです

A県で一定期間勤務するっていう縛りを破って勝手にB県で働いちゃえばいいじゃん

この場合は、それまで貸与されていたお金を一括で支払ったり、違約金が発生するなどします

医学生みと
医学生みと

山梨大学の医学部は最大で2340万円を一括で支払わなければならないそうです参考:朝日新聞

しかし、

「お金は払うから地域枠から抜けてやる」

という人が少なからずいてしまい、お金を払って地域枠から離脱する人がいました

そのような人が多くいたら地域枠がうまく機能しません

その結果、地域枠離脱を不当に行った場合、初期研修の病院に医師臨床研修費の補助金の減額や離脱した人に専門医を与えないなどペナルティが重くなる方向になりました

詳しくは厚生労働省のこちらのページに書いてあります

簡単にいうと

地域枠を離脱すると医師としての道は閉ざされるほどの大きなペナルティがあるから地域枠からは抜けられないよ

ということです

③頭が悪いと思われる

地域枠=簡単な入試方式(センター7割でも不可能じゃない)

と思われているので、一般入試で入ってきた人からは、

頭が自分より悪い

と思われてしまいます

医学部は勉強を頑張ってきて、プライドの高い人が多いのでそのように思う人も少なからず存在します

友人A「X君、学年3位だったらしいよ」

友人B「え、X君って地域枠じゃないの!?すごいね」

みたいな会話があります

このように、

地域枠は基本的に勉強ができない(一般入試の方が頭の出来がいい)

と思っている人が一般入試で入った人の中にチラホラいます

④僻地には最新の設備がないことも

日々進化している医療機器に触れられない期間があることに嫌になる人も多いです

最新の技術に触れている同期からは遅れてしまうことが考えられます

最後に

地域枠という存在については賛否両論だと思います

人権侵害だとか言われています

僕の意見としては

本当にどうしても医学部に行きたくて、学費の面または学力の面でも、どうしても地域枠を使わないといけないという状況以外は安易に地域枠を選択するべきではないと思います

あなたは本当に医学部に行きたいのですか?

富や名声やプライドのためじゃないのですか?

自分の骨をその地域に埋める覚悟がありますか?

メリットも大きいですが、デメリットも大きいです

高校生にこんな選択を迫るのは非常に酷なことですが、よく考えて決断してください

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