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医学部で習う基礎医学って何?現役医学生が解説します

基礎医学とは何かを現役医学生が解説する記事のアイキャッチ画像医学部の勉強
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2年生になると医学部では基礎医学というものを勉強します

大学のパンフレットでも「基礎医学」という言葉を見かけると思います

基礎医学ってどんなことを指すのだろう?何を勉強するのだろう?という疑問を持っている人に向けて現役医学生が解説していきます

医学生みと
医学生みと

自分はちゃんと基礎医学の単位を持っているので安心して読んでください笑

医学部で勉強するものの概要は下の記事で紹介しています

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基礎医学とは

基礎医学は臨床医学の基礎となる学問のことです

人体の構造や、病気の成り立ちについて学んでいきます

説明がややアバウトだと思いますが、後ほど基礎医学の中身を紹介するので「こんなことを勉強するのか」と掴んでもらえたらいいです

その基礎医学の中には、解剖学・生理学・生化学・分子生物学・病理学・薬理学・免疫学などがあります(各大学で名前の呼び方に多少の誤差があります)

他にも微生物学や寄生虫学などもあります

医学生みと
医学生みと

基礎医学と対をなすものに、臨床医学というものがあります

臨床医学はいま目の前にいる患者を助けるので「現在のための医学」。

それに対し、基礎医学は「未来のための医学」と言えます

解剖学

医学部といえば、解剖を思い浮かべる人も少なくないのではないでしょうか

解剖学では人体の構造について学んでいきます

一口に解剖学と言っても、骨学・組織学・肉眼解剖学・発生学というふうに分類されます

覚えることが膨大で、それに加えスケッチや解剖実習をおこなわければならないので非常にハードな科目です

生理学

生理学では人体の機能、はたらきについて勉強します(解剖学は人体の構造でしたね)

脳の機能やホルモンの分泌などいろいろな人体にまつわる機能を勉強します

わかりやすく例を出すと
・どうしてお腹が空くのか
・走ると息が上がるのはなぜか
・暑いと汗をかくのはなぜか
などを勉強します

解剖学に負けず、勉強量がハードです

生化学

生物を成り立たせている物質やそれらが合成・分解される仕組みについて分子レベルで勉強します

糖質やタンパク質、脂質などを詳しく学びます

医学生みと
医学生みと

高校の生物と被っているところが多いと聞きます

「尿素回路(オルニチン回路)」や「クエン酸回路」などがでてきます

分子生物学

分子生物学も生化学同様、生物を成り立たせている物質の合成・分解される仕組みを分子レベルで勉強します

異なる点は勉強の対象が主にDNA、RNA、タンパク質となる点です

転写・翻訳の仕組みや複製の仕組みなどを学んでいきます

病理学

病理医はフラジャイルという漫画で一躍有名になりましたね

2016年には長瀬智也さんが主演でドラマ化もされました

病理医というのは、患者から採取した組織を顕微鏡で見て、起こっている異常を判断します

病理学ではそれに必要な知識を学んでいきます

染色された組織を見てどこが異常かを見ていきます

何が異常かを判るためには、まずは正常を知っていないといけないので組織学の知識も必要となってきます

薬理学

薬理学は文字の如く、薬について勉強します

その薬がどの受容体に作用して、どのような効果をもたらすのかを学びます

例えば、「抗認知症薬のドネペジルはアセチルコリンエステラーゼを阻害することで脳内のアセチルコリン濃度を上昇させる」という風に勉強します

今の例でお気づきかもしれませんが、たくさんカタカナがでてきて勉強するのが大変です

免疫学

免疫学では人体の免疫構造を理解します

細菌やウイルスが侵入した時に体内でどのような免疫応答が起きて外敵を排除していくのかを学びます

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最後に

今回紹介したものの他に、微生物学や寄生虫学なども基礎医学にあたります

基礎医学で勉強するものの雰囲気を掴んでいただけたでしょうか

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